はやぶさ帰還を記念する「はやぶさWEEK」がスタートし、淵野辺駅前で6月12日、オープニングイベントが開かれた。
6月13日の「はやぶさの日」に合わせた企画。今回は、はやぶさ2が持ち帰ったリュウグウのサンプルから20種類以上のアミノ酸が見つかるなどの分析結果が論文発表され、はやぶさ2帰還後の取り組みに注目が集まる中での開催となった。
オープニングイベントでは、小惑星リュウグウサンプルレプリカとガンダムマンホール蓋・デザイン看板を披露。サンプルレプリカは同日から全国約200カ所で公開される。オープニングイベントに出席したJAXA宇宙科学研究所はやぶさ2プロジェクトの吉川真ミッションマネージャは「サンプルは46億年前の太陽系が生まれた直後のレアな物質だと分かった。これで広大な時空を旅できる。小さな粒から科学が進歩する。相模原市から全国にサンプルレプリカを発信できたことはすばらしい。これからも宇宙に挑戦しがいのある分野を広げていきたい」などと話す。
ガンダムマンホールは、小田原市に続く神奈川県内2市目の設置。淵野辺駅前の商店街にRX-78-2 ガンダム×小惑星探査機「はやぶさ」、JAXA相模原キャンパス前にMS-06F ザクII×小型月着陸実証機「SLIM(スリム)」をそれぞれあしらったマンホールを設置した。
19日までの期間中、JAXA相模原キャンパスでリュウグウサンプル実物展示や宇宙グルメの販売、市立博物館で「はやぶさ」「はやぶさ2」に関する全天周映画の上映、「はやぶさ2」キャップが当たるクイズラリー、市内協力店で宇宙や「はやぶさ2」をイメージした創作スイーツの販売などを実施。イベントの詳細は、はやぶさWEEK特設ページに掲載する。
本村賢太郎相模原市長は「南清掃工場の金銀回収に続いて、サンプルから20種類以上のアミノ酸が発見されたことは市にとってとてもいい話。9日間のはやぶさウィークでわくわくする相模原市を感じてほしい」と話す。