バイクで寺社を巡ることで変わりゆく景色や空気を肌で感じ、日本の歴史文化を再発見するプロジェクト「疾風巡拝(しっぷうじゅんぱい)」に3月、JR町田駅近くの浄運寺(町田市原町田6)が加わった。
8カ所の寺社で昨年スタートした同プロジェクト。現在は北海道から高知県まで24カ所に増えた。東京都・神奈川エリアでは、1577(天正5)年に開山した浄運寺が初参加。各寺社はオリジナルの「御刻印」やステッカー、お守りなどのグッズ類を取り揃える。ライダーは御神体入り革ベルトに御刻印を刻んだり、ステッカーを集めたりして各地を巡る。
同寺の住職と副住職はライダー。バイク神社の元祖と言われる栃木県の神社を訪れた際に寄った大前神社でプロジェクトの存在を知り、「お寺を身近に感じてもらえる」と参加を決めたという。バイク向けの交通安全祈願、節句の撮影会なども実施し、他県からもバイク乗りが訪れるようになったという。
副住職の室矢教良さんは「檀家さんからも好評。プロジェクトを通じて知った各寺社のいい取り組みを取り入れていきたい。町田中心市街地を訪れてもらえるきっかけになれば」と話す。