相模原市は7月27日、リニア中央新幹線の新駅開設に合わせた橋本駅周辺整備推進事業を実施すると発表した。
実施方針は、学識経験者で構成する大規模事業評価委員会の答申を受けたもの。評価委員会は、事業の必要性や有効性、経済性、環境や景観への配慮などの評価視点について、市の独自評価や市民意見を踏まえて判断。「事業実施は妥当」とし、各種計画との整合性、安全で安心な環境の創出、市民・地権者に対する十分な情報提供と丁寧な説明に留意することを求めた。
これを受けて市は来年3月頃、土地区画整理事業などを都市計画決定。同11月頃、土地利用に関するまちづくりガイドラインを策定。相模原市広域交流拠点整備計画に位置付けた「駅・まち一体のまちづくりの推進」に向けて、京王線駅舎の移設を前提とする検討を進めるという。
橋本駅周辺の市街地整備計画によると、リニア中央新幹線開業までを目途とした「短期・中期」、リニア中央新幹線開業以降のまちの成長に応じて進める「長期」の2つの段階に分けてまちづくりを推進。短期・中期では、駅前広場とアクセス道路、駅南北の回遊と各交通機能を有機的に結ぶ通路の整備を予定する。