相模原市は10月13日、橋本駅南口に設置されるリニア神奈川県駅(仮称)周辺の「まちの将来像」案を公表した。
「まちの将来像」は、来年11月頃に策定予定「まちづくりガイドライン」の一部。将来像を具体化する「まちづくりの誘導方針」と合わせて、市民・企業・関係団体などと共有し、土地利用を適切に誘導することを目的に据える。対象は、土地区画整理事業予定地、移設検討中の京王橋本駅を含む区域。
公表案によると、まちづくりのコンセプトを「リニアでつながる一歩先の未来を叶えるまち橋本」に設定。「くらしを変える先端技術の拠点となる(プラットフォーム)」、「新たな価値を創造する土壌がある(テクノロジー)」、「環境共生型ライフを実現できる(グリーンライフ)」の3テーマを循環・発展させる。
空間像は、「駅まち一体のまちづくり」を掲げ、駅や交通広場・自由通路といった交通結節機能と周辺街区を一体的にとらえて、相互調整を図りながら空間整備や機能配置を行う。
具体的には、京王線の移設と合わせたJR横浜線、JR相模線の3つの鉄道駅と南北のまちをつなぐ、「交流・賑わい」「機能連携」の都市軸を設定。その軸に沿って、中心的な賑わい、観光・産業などの交流や情報発信、ものづくりや産業集積、多世代の活動などを展開する4つのゾーンを位置づけことにより、回遊性の向上や複合的な都市機能の集積を促し、街全体の魅力向上を目指すという。
市は、公表案の意見募集を10月15日~11月4日に実施。ウェブアンケートのほか、担当者がパネル展示と合わせて直接説明するオープンハウス型説明会をアリオ橋本・ダイエー津久井店・市役所本庁舎1階ロビーなど市内8カ所で実施する。