J3リーグ第21節が8月5日、相模原ギオンスタジアム(相模原市南区下溝)で行われ、SC相模原はカマタマーレ讃岐に1対0で勝利した。入場者数は1888人。
第18節に待望の勝利を得た相模原が、新加入選手5人を先発メンバーにして臨んだ一戦。前半、相模原は新加入の齋藤聖七選手らがいい動きを見せ、中盤でセカンドボールを奪って攻勢をかけるも、相手GKのファインセーブなどで得点には至らない。
後半、讃岐が先行して選手を入れ替え、きっ抗した展開になる。相模原は終盤、前線に足の早い2選手を投入。これが功を奏して、アディショナルタイム、新加入の岩上祐三選手が放った強いシュートのこぼれ球を走り込んだ藤沼拓夢選手が押し込む。これが決勝点となり、相模原が勝ち点3を手にした。
試合後、戸田和幸監督は「こういう試合で勝てなかったので、自信になるような一戦になった」と振り返る。チームは若手選手中心のメンバーでスタートしたが、結果を残せていなかった。今夏の追加登録期間、瀬沼優司選手と岩上選手という2人のベテラン選手が加わった。「上位カテゴリーで生きた経験をしている彼らがピッチにいることで、若い選手が安心して思い切ってプレーできる。成長にも意欲を持ち、若い選手にとって学びになる」と評価する。
瀬沼選手は相模原市出身。上溝南サッカースポーツ少年団でサッカーを始め、桐光学園高等学校、筑波大学を経て、清水エスパルスや愛媛FC、横浜FCなどでプレー。7月に栃木SCから期限付き移籍した。獲得には戸田監督も加わり、クラブと連携してプレゼン資料を作り、瀬沼選手に「助けてほしい」と伝えたという。
「プロだから、『地元』というだけでチームを決めることはない。(瀬沼選手は)心意気を感じてくれたと思う。(新加入5選手のなかで)最初に相模原を選んでくれた。これは岩上選手にも影響を与えたはず。それが今の流れをつくった要因という見方もできる。必死だったが、我々らしいと思っている」(戸田監督)
次のホームゲームは8月19日、Y.S.C.C.横浜と対戦する。