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日本茶カクテル「茶キーラ」、相模原のバーで発表 日本茶の価値を発信

佐々木國舟さん(左)と菊池順也さん

佐々木國舟さん(左)と菊池順也さん

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 日本茶を使うカクテル「茶キーラ」が8月5日、東林間のバー「BAR和楽」(相模原市南区東林間5)で発表された。

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 カクテルは、事業プロデュースを手がける壹寸(横浜市瀬谷区)が2020年に立ち上げた「Japanese Tea LABEL(ジャパニーズティー・レーベル)」プロデュースの「農薬不使用栽培・化学肥料不使用栽培」を標ぼうする日本茶を使う。

 壹寸の佐々木國舟社長は「相模原市内には茶農家が150軒くらいあったが、現在はわずか3軒。国内も同じような状況で、このままだと昔ながらの茶農家がなくなってしまうという危機感を持ったのが、ブランドを立ち上げたきっかけ」と説明する。

 日本茶カクテルは、同レーベルのプロモーションの一環で、4年ぶりに開かれた阿波踊りの祭り「東林間サマーわぁ!ニバル」に合わせて限定販売。横濱インターナショナルカクテルコンペティションで受賞歴を持つ同店のオーナーバーテンダー、菊池順也さんが、有機栽培のアガベだけで作るメキシコ産テキーラ「ドンスエノス」をベースとするフローズンカクテルのレシピを開発した。価格は850円。

 カクテルは3種類で、それぞれ佐賀県嬉野産と愛知県奥三河産の茶葉をテキーラに漬け込む「インフュージョン」の技法を使う。菊池さんは「日本茶の茶葉を初めて使ったが、カクテルの世界が広がる可能性を感じた。店のメニューに加えたい」と話す。

 佐々木さんは「ペットボトルの茶の販売量は増えているが、昔ながらのいれ方で味わう茶葉を生産する茶農家は、収益減や後継者不足などで廃業の危機に面しているところが多い。ワインに例えればロマネコンティといえる日本茶をアート作品に見立て、価値を世界に広めていきたい」と意気込みを見せる。

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