アメリカンフットボール「X1スーパー」レギュラーシーズン第5節が11月4日、相模原ギオンスタジアム(相模原市南区下溝)で行われ、ノジマ相模原ライズがアサヒ飲料クラブチャレンジャーズに29対16で勝利。プレーオフの「ライスボウルトーナメント(以下、RBT)」出場権を獲得した。
レギュラーシーズン最終節で、「相模原市長杯」をかけた今季唯一のホームタウンゲーム。ここまで1勝3敗のライズがRBT出場権を得るには、6点以上の点差でチャレンジャーズに勝つ必要があった。
試合はライズが先制するも、チャレンジャーズが2つのタッチダウン(TD)やフィールドゴールを決めて7対16で試合を折り返す。
後半、ライズは最初の攻撃で、クオーターバック(QB)カート・パランデック選手が49ヤードランプレーでTDを決めると、直後に2ポイントコンバージョンを成功。さらに次の攻撃で、ランとパスをつなぎあわせてテンポよくファーストダウンを5回更新すると、QBパランデック選手がワイドレシーバー(WR)田窪大渡選手に12ヤードのTDパスを通して逆転する。
次の攻撃でもWRクリス・ヴォーン選手が相手ディフェンスを交わし15ヤードを走り抜けてTD。ライズディフェンス陣は後半、相手を零封。キッカー佐藤太希選手はトライフォーポイントのキック3回すべてを成功させた。
試合後、ライズの城ヶ滝一朗ヘッドコーチは開口一番「ほっとした」と実感をこめた。「前半をリードして終わるプランだったが、流れをつかめずしんどかった。(ハーフタイムに)選手に伝えたのは『もうあとがない。腹をくくろう』ということだけ。後半、選手たちの内から変わった。切り替えてよくがんばった」とも。
宜本潤平キャプテンは「ビハインドで折り返したものの、誰もあきらめていなかったので、ハーフタイムのハドルで『絶対いける』と話した。そこに普段あまり発言しないコウルビー(・キャンベル選手)が『まだ試合は終わっていない。ここからだ』と熱く語ったのが刺激になった。後半、オフェンス、キック、ディフェンスが噛み合って、これまで準備をしてきたものをしっかり出すことができた」と振り返る。
RBT初戦は11月19日、横浜スタジアムでIBMビッグブルーと対戦する。城ヶ滝HCは「ハイパーオフェンスのチームなので、前半をロースコアに持ち込みたい。前半が勝負」、宜本キャプテンは「今日のようにあとさきを考えず、目の前のプレーに集中して挑みたい」と意気込む。