社会人アメリカンフットボール「Xリーグ」の春季公式戦「パールボウル」1回戦が5月5日、富士通スタジアム川崎(川崎市川崎区)で行われ、ノジマ相模原ライズ(以下、ライズ)がオール三菱ライオンズ(以下、ライオンズ)に38対6で勝利した。
東日本の1部リーグに属する8チームによるトーナメント戦。昨年準優勝のライズは、2年ぶりに1部リーグに復帰したライオンズと戦った。
試合は、ライズが最初のドライブで、RB吉澤祥選手が23ヤードタッチダウン(TD)ランを決めて先制。DB藤澤朗選手のインターセプトで攻撃権を奪うと、QBカート・パランデック選手がTE定成吉輝選手へのTDパスを通して加点。さらに、第2クオーター(Q)から交代出場したQB馬島臨太郎選手がWR明松大雅選手へのTDパスを決めて21対0で前半を折り返す。
第3Q、ライオンズの最初の攻撃をDB松井悠太選手のインターセプトで遮ると、QB馬島選手から新加入WR九里遼太選手へのパスや移籍加入RB川村龍ノ介選手のランで敵陣に攻め入り、WR大谷空渡選手がTDパスをキャッチしてリードを広げる。
さらに新加入DL齊川尚之選手によるインターセプトを、QB馬島選手がWR小林岳史選手へのTDパスにつなげ、第4Qは、キッカー/パンターの佐藤太希選手が30ヤードフィールドゴールを成功させて勝利を決定づける。終盤、ライオンズにTDを許すが、トライ・フォー・ポイントのキックをラインバッカー星野慶一郎選手がブロックして相手の得点を6に抑えた。
試合後、城ヶ滝一朗ヘッドコーチは「ほぼ全員が試合に出場し、今後につながるいい経験ができた。3月のシーズンインで、『今年は個人に頼らない、全員フットボールで勝ちにいく』と方針を決め、2カ月間練習をしてきた成果。しかし、もっとできる。相手がへこたれるまで押し切る、最後までやり切るという姿勢でチーム全員ができれば、もっと強くなる」と話す。
ライズは次の準決勝を5月26日、パールボウル5連覇を狙うオービックシーガルズと戦う。昨年は春・夏季とも敗戦を喫している。
城ヶ滝HCは「昨年のパールボウル決勝で負けた借りがある。ロースコアゲームで負けたので、しっかりオフェンスが点を取れるように、チームを組んでいく。どちらが最後の最後まで走り続け戦えるかが勝負の鍵。チーム一丸となって、ライズの戦う心を高めていく」と意気込む。