WEリーグ第21節が5月19日、相模原ギオンスタジアム(相模原市南区麻溝)で行われ、ノジマステラ神奈川相模原はちふれASエルフェン埼玉に2対1で勝利した。入場者数は1092人。
今シーズンのホーム最終戦。試合は埼玉に先制されたが、風上の後半、平野優花選手のコーナーキックから大賀理紗子選手のヘッドと直接のゴールによる2得点で逆転。埼玉の堅い守備に対して、後半からセットプレー勝負に切り替えた小笠原唯志監督の采配が的中した。
相模原は、善戦しつつも勝ち星に恵まれない試合が続くシーズンだったが、前を向いて戦い続け、ついに地元で初勝利。試合終了のホイッスルが鳴ると、スタジアムが大歓声に包まれた。
1ゴール1アシストと活躍した平野選手は「サポーターに『今日はステラを応援し続けてよかった』と思ってもらえる日にしたいと試合に臨んだ。勝利をたぐり寄せることができて本当によかった」と笑顔で話す。
大賀選手は「ファン・サポーターはいつも温かくて、その中で結果が出せなくて苦しかったけれど、勝った時の喜びも(チームに加入して)5シーズンの中で1番大きかった」と顔を輝かせ、「喜びの瞬間を増やせるようなシーズンに次はしたい。勝つことで得られるものがたくさんあるので、それを求めていきたいと思う」と再起を誓った。
今シーズンの成績は最下位。シーズン中盤には菅野将晃さんが監督を解任された。ホーム最終戦セレモニーで馬場正臣社長は「悔しい思いで過ごしたシーズン。選手たちはもっと暗い思いをしていたと思う。それでも小さな新しい光が出てきた。それらを集めて大きな輝けるチームになって来シーズンを戦っていきたい」などと話しつつ、ファン・サポーターに感謝の気持ちをあらわした。