町田市は6月5日、官民連携で町田駅周辺の魅力を高めることを目的に据えた「町田駅周辺開発推進計画」を公表した。
計画の背景には、首都圏有数の商業集積地である町田駅周辺の優位性が低下しているという危機感がある。開発から約50年が経過した町田駅周辺は、大規模な機能更新の時期を迎え、民間事業者による開発の機運が高まっているという。
市は同計画を駅周辺開発における「まちづくり関係者の共通指針」と位置づけ、個性ある店舗や魅力あふれる商店街など町田らしい資源も生かしつつ、官民が連携。多様な魅力を持つまちへの転換を目指す。
計画では、再開発の検討が進められている4地区を「開発推進地区」と位置づけ、駅前広場の創出、横浜線や小田急線をデッキで横断するシームレスな歩行者動線の整備、境川の氾濫への対応、町田駅周辺にないエンターテインメント施設の導入などを目指す。
今後、多摩都市モノレール延伸など社会情勢の変化に合わせて計画内容を更新するとともに、まちの将来像の実現に向けて、地権者、事業者、市民、行政などで同計画をまちづくりの指針として共有。各主体の協働・連携によるまちづくりを進めるという。
市は同計画の説明会を開く。市民協働おうえんルーム(市庁舎2階)で6月26日10時~16時、市庁舎3階会議室で同30日10時~13時。事前申し込みは不要で、開催期間中はいつでも入場できる。