J3リーグ第21節が7月13日、相模原ギオンスタジアム(相模原市南区下溝)で行われ、SC相模原はアスルクラロ沼津に1対0で勝利した。入場者数は2817人。
6位の相模原と2位の沼津との上位対決は、ホームでのシュタルフ悠紀監督の初采配。相模原の選手は、初披露の黄緑蛍光色のサードユニホームでピッチに登場した。
前半は沼津の攻勢を受ける時間帯が多かったが、決定的なチャンスを与えることなく試合を折り返す。後半は攻守が激しく入れ替わる展開。沼津の選手が力強いドリブルで相模原ゴールに迫るも、相模原の田代真一選手が立ちはだかる。58分にはキーパーの脇を抜くシュートをブロックし、決定的な場面を凌ぐ。
高いボール保持率で押し込む沼津に対して、相模原はカウンターで応酬。76分、横浜F・マリノスから育成型期限付き移籍で加入した植田啓太選手が自陣でボールを奪うと相手陣内へスプリント。高野遼選手のロングフィードをワントラップして中央に蹴ったボールが相手選手に当たり、ゴールキーパの頭上を越してネットを揺らす。植田選手のデビュー弾で相模原が先制する。
86分には、FC町田ゼルビアから期限付き移籍で加入した三鬼海選手が出場し、町田でチームメートだった田代選手とともに沼津の攻撃をシャットアウト。沼津を抜いて暫定2位に浮上した。
試合後、シュタルフ監督は「夢中だったので細かいことを覚えていないが、ホームで勝ててよかった」と笑顔を見せる。ジャケットの下には、ユニホーム風のシャツを着用。「田代選手が足をつったら、交代出場しようと考えていた」と冗談を交えつつ、次のホームゲームイベント「エナジーフェス」で来場者に配布するTシャツを、「かっこいいでしょ」と披露し、勝利に向けて意気込みを見せた。
次のホームゲームは7月27日、ツエーゲン金沢と対戦する。