リチウムイオン電池が原因と見られる火災を防止するため、町田市バイオエネルギーセンターで9月9日より、燃やせないごみに混入するリチウムイオン電池などの検知に関する実証実験が行われる。
同施設では過去3回、リチウムイオン電池などが原因と見られる火災が発生。町田市が対策を検討してきた。
実証実験は、PFU(石川県)とIHI検査計測(神奈川県)が共同開発を進めるAIとX線を用いたリチウムイオン電池検知システム(以下、LiB検知システム)の試作機を使用。行政収集した燃やせないごみの中から様々な形状をした電池などを検知する精度や作業性の向上などを確認し、検知システムの効果を検証する。
具体的には、コンベヤを流れる燃やせないごみをX線で撮影し、撮影した画像からAIがリチウムイオン電池などを検知。プロジェクターでごみを照射し、場所を可視化して作業員が取り除く。
実証実験の結果から、リチウムイオン電池混入の実態を把握するとともに、LiB検知認識率や有効性の評価を行い、実用化を目指す。
実験期間は9月12日まで。