相模原産の赤いキウイフルーツ「相模レッド」の収穫が始まり、10月9日より、市内の農産物直売所やアンテナショップ「sagamix(サガミックス)」 (相模原市南区相模大野3)で販売されている。
赤みのある果肉が特徴の相模レッド。JAを定年退職後、下溝など3カ所の畑で9年前から本格的にキウイを栽培している長谷川辰夫さんは「さっぱりとした甘さが特徴。熟すといい香りが漂う。冷やして食べるのがお勧め」と話す。
長谷川さんは、緑の果肉の「相模グリーン」(1キロ700円)、黄色い果肉の「相模ゴールド」(同800円)、赤い果肉の「相模レッド」(同900円)の3種類を栽培。今年の想定収穫量は、一番早い収穫時期の「相模レッド」が600~700キロで最も多く、果実は例年よりも大きいという。
「キウイ栽培は剪定(せんてい)や摘果が大変。虫や大風、霜の被害を受けたときはやめたいと思った」と長谷川さん。それでも続ける理由は、「安全で安心な作物を作り、日本の食料自給率アップに貢献したい」という思いがあるからだという。相模原市も普及を後押しする。
市内の果実組合の会員13人のうち、キウイ生産者は5人。生産量を増やすことや認知度を高めることが課題だという。長谷川さんは「組合では生産者を増やす取り組みをしている。併せて、相模原産のキウイをブランド化することで、若手が参入できるような持続可能な体制を作り上げていきたい。未耕作地の活用にもつながれば」と意気込む。