
社会人アメリカンフットボール「Xリーグ」の春季公式戦「パールボウルトーナメント」準決勝が5月25日、富士通スタジアム川崎(川崎市川崎区)で行われ、ノジマ相模原ライズ(以下、ライズ)は富士通フロンティアーズ(以下、フロンティアーズ)に17対14で勝利した。
東日本ナンバーワンを決する同大会。これまでにライズは2023年準決勝でフロンティアーズと対戦し勝利しているものの、タイトルを獲得していない。
試合は、コイントスに勝ったライズがレシーブを選択。最初の攻撃でパスプレーを主体にゴール前6ヤードに迫ると、QBカート・パランデック選手が自らエンドゾーンに走り込んで先制。さらに第2クオーター終盤、パランデック選手がWRテイヴィアン・カニンガム選手への54ヤードタッチダウンパスを決めて14対0で試合を折り返す。
後半開始直後のフロンティアーズの攻撃は6分以上に及んだが、ライズディフェンス陣の踏ん張りで無得点に抑える。しかし、次のライズの攻撃を被インターセプトやパーソナルファウルによる罰退で終えると、有利な位置から攻撃を開始したフロンティアーズがこの試合初のタッチダウンを決める。
続くライズの攻撃でパランデック選手がWR白根滉選手に39ヤードパスを通して敵陣に攻め入ると、K/P竹内空選手が40ヤードフィールドゴールを決めて加点。一方、フロンティアーズも直後の攻撃で47ヤードパスを決めてゴール前2ヤードに迫ると、ランプレーでタッチダウンを決めて3点差に詰め寄る。
残り時間約10分。ライズオフェンス陣は時間をつかい、ディフェンス陣は敵へのプレッシャーをかけ続け、エースQB高木翼選手、RBトラショーン・ニクソン選手を欠くとはいえスターティングメンバーの過半が日本代表選手を占める強敵を封じた。
試合後、ライズの城ヶ滝一朗ヘッドコーチは「1対1で勝つしかない。だから、一流選手揃いのフロンティアーズの攻撃を14点に抑えたディフェンス陣、特にディフェンスバック陣をほめたい。今日の勝利はこれまでやってきたことが実を結んだ結果。ただ、僕たちの目標はパールボウル優勝。ファンのみなさんに初の優勝をお届けしたい」と語る。
決勝は6月14日、富士通スタジアム川崎で大会6連覇を目指すオービックシーガルズと戦う。