天皇杯準決勝が11月16日、国立競技場(新宿区)で行われ、FC町田ゼルビアはFC東京に2-0で勝利した。入場者数は2万5961人。
初の天皇杯ベスト4入りを果たした町田が次のステージを懸けて戦うFC東京との国立2連戦の2戦目。
試合は互いに決め手を欠いて90分で決着がつかず。15分ハーフの延長戦の前半、町田が林幸多郎選手のループシュートで先制する。後半にも左サイドを突破した相馬勇紀選手のクロスにオ セフン選手が合わせて2点目。最終盤に底力を見せた町田がクラブ史上初の天皇杯決勝進出を決めた。
試合後、黒田剛監督は「1点を争うシビアな展開を想定し、PK練習まで含めた周到な準備が功を奏した。延長戦も視野に入れ、焦らず時間をかけながら、交代のタイミングを見極めて選手を起用した」などと明かし、「相手の嫌な部分を突き続ける戦略が実を結び、林晃太郎選手のしたたかなループシュートでのバースデーゴールと、ダメ押しのオ セフン選手が勝利を決定づけた」と振り返る。
天皇杯決勝は11月22日。国立競技場でヴィッセル神戸vsサンフレッチェ広島の勝者と戦う。「今回の勝利はあくまでファイナル進出を決めたに過ぎない。しっかり休養を取り、万全の準備で決勝に臨む。国立競技場でファン・サポーターに最高の笑顔を届け、クラブの歴史に刻む星を一つ増やしたい」(黒田監督)