FC町田ゼルビアが11月22日、第105回天皇杯決勝戦でヴィッセル神戸に3‐1で勝利し、同大会初優勝を果たした。
市立小学校の教諭が指導する少年サッカー選抜チーム「FC町田」のトップチームとして1989年に創設された町田がついに日本の国内三大タイトルの1つとされる全国大会の頂点にたどり着いた。
市民クラブ発祥のチームが同大会で優勝するのは2001年の清水エスパルス以来、24年ぶり。町田にとっては2008年の全国地域サッカーリーグ決勝大会以来の全国優勝。
前回チャンピオンの神戸と試合は前半、町田が藤尾翔太選手と相馬勇紀選手のゴールで2点を先取。神戸は後半、大迫勇也選手を投入して攻勢を強めるも、藤尾選手がこの日2点目を決めてリードを広げる。
しかし、神戸は宮代大聖選手のヘディングシュートで1点返すと、再び反撃を開始。細かくパスを繋ぎながらボックス内への進入を繰り返す。これに対して町田は粘り強く守りながら時折カウンター攻撃で応戦し、時計の針を進めていく。
町田は今季の新体制発表会で黒田剛監督が掲げていた「タイトル獲得」を実現した。