新年の第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で、3年連続9度目の総合優勝を目指す青山学院大学は12月11日、青山キャンパス(渋谷区)で壮行会を開いた。
今季の青学大は、10月の出雲駅伝で7位、11月の全日本大学駅伝で3位と苦戦したが、その後の世田谷246ハーフマラソンやMARCH対抗戦で好成績を収め、調子を上げている。箱根駅伝には、マラソン日本学生記録保持者で前回大会2区3位(区間新記録)の黒田朝日選手(4年/主将)、同8区区間賞の塩出翔太選手(4年)、同10区区間賞(歴代2位)の小河原陽琉選手(2年)ら、前回大会メンバー4人が登録された。
壮行会には、授業で欠席した飯田翔大、折田壮太、松田祐真の3選手を除く登録メンバー13人が登壇した。
原晋監督は、「新体制当初は『(箱根駅伝)優勝確率ゼロ』と学生たちに伝えた。同時に、『11年で8度勝っている正しいメソッドを信じ、真摯に努力を重ねていけば自ずと力はついてくる』と話した。厳しい夏合宿を経て、今は優勝を狙える強いチームに成長した。今大会の作戦名は『輝け大作戦』。選手もスタッフも輝き、一体感で箱根路を走り、大手町に一番星で帰る」と決意を述べた。
黒田主将は、「今年のチームスローガンは『王者の挑戦~俺が青学を勝たせる~』。選手一人ひとりがこの思いで練習を重ねてきた。最大の目標である箱根駅伝総合優勝に向け、王者のプライドをもって挑戦する」と意気込みを示した。
塩出選手は、今年2月に病で亡くなった同期の皆渡星七さんへの思いを胸に「一年間、箱根駅伝で優勝するために練習してきた。しっかり勝って、皆渡に良い報告をしたい」と語った。