日本フットボールリーグ(JFL)後期第7節が8月16日、町田市立陸上競技場で行われ、FC町田ゼルビアは三菱水島FCと1対1(前半0対1)で引き分けた。観客数は2,408人。
後期開幕4連勝の後、引き分けが2試合続いたゼルビアの対戦相手は、ここまで最下位の三菱水島FC。ゼルビアは警告累積による出場停止やけが人によって主力選手を多く欠く状況。DFの深津選手と津田選手が出場停止、FWの蒲原選手と山腰選手が負傷により欠場。真夏の厳しい暑さの中での試合となった。
試合はゼルビアがボールをキープし、主導権を握る展開。水島はしっかりとした守備ブロックを作ってゼルビアの攻撃陣を跳ね返す。前半33分、これまでほとんどチャンスがなかった水島に一瞬のすきを突かれる。ディフェンスラインの裏に出たボールに相手選手が反応。GK修行選手と競り合いながらもボールをキープし、ペナルティーエリア角あたりでフォローに入った相手選手にパス。パスを受けた選手が、キーパーが飛び出した状態のゼルビアゴールに流し込んだ。
後半は、ゼルビアが序盤から攻め立てる。後半3分、ゴール前でボールをクリアしようとする相手DFからFW酒井選手がボールをカット。ペナルティーエリア右側でボールを受けたFW飯塚選手が、巧みなトラップで相手DFをかわし、ゴールニアサイドに向かって思い切り右足を振り抜いて同点ゴール。30分過ぎにはフリーキックからDF雑賀選手がシュート。ゴールかと思われたが、オフサイドの判定。その後も、J1アルビレックス新潟からレンタル移籍したストライカー、ブルーノ選手を投入するも逆転ゴールを奪うことができず、1対1のまま試合終了。
試合後、戸塚監督は「守備を固める相手に対し、攻めあぐねる展開となった。酒井選手は中盤で力を発揮するが、フォワード3人が欠けた状況なので起用した。後半、早い時間帯に得点して自分たちのリズムになりかけたが、ここからというところでバテた。オフサイドの判定は疑問。ブルーノ選手はプラン外の投入。観客の期待に応える面もあった。個の力でどのくらいできるか期待したが、プレーが若いなという印象。天皇杯予選でJFLが中断する。その間に調整して、明けの一戦に照準を合わせたい」と話す。
飯塚選手は「引き分けは負けに等しい。立ち上がりから攻めていかないと下位チームとはいえ勢いづいてしまう」とコメント。酒井選手は「勝ち点3を取らなければいけない試合だった。水島にコンパクトに守られた」と振り返る。
次の公式戦は8月22日。天皇杯予選となる第14回東京都サッカートーナメント。対戦相手は未定。場所は西が丘サッカー場(北区)。