青春映画「1999年の夏休み」テーマにシンポジウム-相模女子大学

「1999年の夏休み」金子修介監督(左)、主演の宮島依里さん。

「1999年の夏休み」金子修介監督(左)、主演の宮島依里さん。

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 萩尾望都さんの漫画「トーマの心臓」を原案に制作された青春映画「1999年の夏休み」(1988年公開)をテーマにしたシンポジウムが7月3日、相模女子大学(相模原市南区文京2)で開催される。

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 同映画の監督は金子修介さん、主演は宮島依里さん。出演者は4人だけで、近未来を舞台に少女が少年を演じる演出。脚本は劇作家の故・岸田理生さん。

 金子さんの主な監督作品は、平成ガメラ三部作、「クロスファイア」「デスノート」など。内田有紀さん・成宮寛貴さん主演の最新作「ばかもの」が近日公開予定。今年4月から同大学の客員教授を務めている。宮島さんは同作品でデビュー後、声優としてTVドラマ「フリンジ」、アニメ「NARUTO-ナルト―疾風伝」「蟲師」などに出演している。

 シンポジウムでは、映画を上映した後、金子さんや宮島さんらをパネリストに迎え、映画について語り合う。

 企画について、同大学メディア情報学科の田畑雅英教授は「この映画は漫画を下敷きに演劇的な手法を取り入れて成立した。漫画・演劇・映画という複数の表現メディアにかかわっている点で、メディアとしての映画を考えるうえで、ちょうど良い素材。『デスノート』につながる初期の金子作品は、若い人にとって新たな発見になる」と説明する。

 「シンポジウムでは、金子さんに作品の成立過程、漫画を映画化するにあたっての意図や方法について中心にうかがい、宮島さんにはオーディションから製作現場の状況、演出にどう応えようとしたかなどをうかがう予定。さらに、この映画が映画史・文化史的にどのような位置にあり、今日の目から見てどのような意味があるかを、作る側の視点も交えてディスカッションする」とも。

 開催時間は、映画上映=13時~14時40分、シンポジウム=15時~16時30分。参加無料。申し込みは田畑さん(tabata_masahide@isc.sagami-wu.ac.jp)まで。

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