FC町田ゼルビア、横河武蔵野との「激闘」制す-JFL多摩ダービー

観客数は1,204人。大勢のサポーターがゼルビアに声援を送った。「今季1番の好試合」の声も。

観客数は1,204人。大勢のサポーターがゼルビアに声援を送った。「今季1番の好試合」の声も。

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 日本フットボールリーグ(JFL)前期第16節が6月19日、西が丘サッカー場(北区西が丘3)で行われ、FC町田ゼルビアは横河武蔵野FCに3対2(前半0対0)で勝利した。

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 横河は現在のJFL加盟チームでは最も長い歴史を持ち、「JFLの門番」と称される名門チーム。昨年の順位は2位、ゼルビアとの対戦成績は2勝0敗。現在の順位は5位。

 ゼルビアは今季、横河の主力メンバーだった太田康介選手と斉藤広野選手を獲得。同じ多摩地区に拠点を置く両チームにとって、天皇杯のJFL出場枠(3位以内)を得るためにも負けられない「多摩ダービー」となった。

 前節、連敗を3でストップしたゼルビアの現在の順位は3位。相馬直樹監督は、MF酒井良選手を今季初先発に起用。

 試合は序盤、横河が主導権を握る。高い位置からのプレスでボールを奪うと、両サイドを広く使ってゴールに迫る。ゼルビアは中央で攻撃を弾き返し、2トップを軸に攻撃を展開。気温32.2度を記録した炎天下の中、激しい攻防を繰り広げるも、スコアレスで前半を折り返す。

 ゼルビアは後半55分、左サイドでDF斉藤選手からパスを受けたFW木島良輔選手がクロス。中央でマークを外したFW勝又慶典選手が頭を合わせて先制。横河もすぐに反撃。61分、左サイドからのセンタリングが流れたところを、逆サイドで詰めていたFW関野達也選手が押し込み同点。

 78分、センターサークル付近でボールを受けた木島選手がドリブルを敢行。パスの出しどころがないとみると、スピードアップして右サイドに流れなからシュート。キーパーの手をすり抜けたボールはゴール左隅に。木島選手が得意とする得点パターンで再び先行する。

 横河は81分、途中出場のMF高松健太郎選手がフリーキックを直接決めて再び同点とし、88分にはDF林俊介選手がバーをかすめるボレーシュートを放つ。ゼルビアもすぐに反撃、コーナーキックを得る。コーナーキックのクリアボールを受けた木島選手。ドリブルから中央のMF鈴木祐輔選手へパス。鈴木選手のシュートはブロックされるも、ボールは勝又選手の前へ。勝又選手は倒れ込みながらゴールに押し込み3点目。得点時間は90分。

 試合後、相馬監督は「(西が丘に駆け付けた多くのサポーターに)本当に感謝している。最近は結果が出ていなかったので、『応援のしがいがない』という思いをさせてしまっていた。サポーターのためにも勝てて本当に良かった。これから勝ち点をしっかりと取っていきたいと思う」と話す。

 前期最終戦となる次節は6月27日、町田市立陸上競技場でジェフリザーブスと対戦する。

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