薬師池公園(町田市野津田町)の大賀ハスの花がピンクに色付き、見ごろを迎えている。
故大賀一郎博士が1951(昭和26)年、千葉県検見川の落合遺跡で2,000年以上前の古代ハスの実3個を発掘し、そのうち1個だけ発芽に成功した大賀ハス。円林寺(相原町)と個人宅(大蔵町)に株分けし、それをさらに株分けしたものが薬師池公園に定植されている。
薬師池公園のハス田は3,000平方メートル。背丈ほどもある茎から伸びたピンク色の大輪やつぼみが目立ち始め、早朝から観賞や写真撮影に訪れる人でにぎわっている。
町田酒販協同組合は8月1日から、薬師池公園の大賀ハスを原料とする焼酎「太古のめざめ」を市内の酒販店に出荷する。価格は 1,050円(720ミリリットル)。
8月1日の早朝6時~7時には観蓮会も開催。1978(昭和53)年から始まった同会は今年で33回目。毎年約1,000人が訪れ、ハスの葉に注いだ酒や茶を、茎を通して飲む「荷葉酒(かようしゅ)」「荷葉茶(かようちゃ)」などを楽しむ。