シェークスピアの四大悲劇の一つ「ハムレット」を90分で上演するオンラインプロジェクト「A Long Way to “90 min HAMLET”」の講座が11月13日・14日、川崎市アートセンター(川崎市麻生区万福寺6)で開催される。
400年以上前に作られたハムレットは、すべてを忠実に上演すれば4時間以上かかる超大作。劇場で上演される芝居やダンスは、「現代の生活スタイルに合わせていると推測される」(同センター)1 時間半~2 時間の作品がほとんどであることから、「同作品の骨組みを残しながらも、90 分で上演することはできないだろうか」と同センターがプロジェクトを企画した。
プロジェクトの準備過程はオンライン上で記録・公開。現在、長島確さんによる翻訳作業をユーストリームでライブ配信するほか、Google Waveとツイッターを使ったコミュニケーションを実施。今後はけいこ場の様子も配信していくという。同センターの河合千佳さんは「作品が創られていくプロセスから知ってもらえたら、より観劇を楽しんでもらえるかも」と期待を寄せる。
同講座では、話し手に長島さん、聞き手に同作品の演出家・中野成樹さんを招き、ハムレットのあらすじや台詞、翻訳の秘密に迫る。「戯曲を読んだことのない人でも楽しめる、実演を織り交ぜてのレクチャー」(河合さん)。上演は2011 年秋を目指すという。
開催時間は15時~。内容は2日間とも同じ。参加費は1,000円。