サッカー・南アフリカW杯で日本代表監督を務めた岡田武史さんのトークショーが11月8日、町田市民ホール（町田市森野2）で開催された。

　1部では、岡田さんが代表監督就任からW杯ベスト16までの奮闘についてユーモアを交えながら披露。「W杯グループリーグ突破で大きな銅像を作るとベンゲル監督が約束したが実現していない。旅費かけてでもロンドンに取りに行く」「グループリーグ突破は無理とマスメディアからは散々批判されたが、私も評論家だったら無理と言っていた」などのエピソードで会場の笑いを誘った。併せて、「本気でベスト4を目指すことで選手・スタッフが一致団結した」「W杯直前の試合で連敗した逆境を前向きにとらえて『ゾーン』に入った」など勝利のポイントも振り返った。

　2部では、FC町田ゼルビアの相馬直樹監督、町田市出身の元日本代表MF林健太郎さんとともに「サッカーとまちづくり」について語り合った。岡田さんは「地域に根ざしたスポーツクラブが必要。豊かな時代、スポーツは子どもたちに生きる力を与える。町田に目標を持ってチャレンジするものが大切だということを行政含めて皆さんが理解すればやれる。誇りをもってやればすばらしいことがある。『ドリームキラー』にならないで夢をつくる人になってほしい」と力説、会場から大きな拍手が起こった。

　林さんは「現役時代から町田出身だという誇りを持ってやってきた。誇りを持って町田ゼルビアを盛り上げてほしい」と激励、相馬監督は「ゼルビアブルーが誇りとなるように、まずは残り3試合必死に戦う。来年もスタジアムに行きたいと言ってもらえるように頑張りたい」と締めくくると会場からは「相馬ゼルビア」コールが沸き起こった。「すごいね！俺、監督コールされたことない。石投げられたことはあるけど（笑）」（岡田さん）。