JFL町田ゼルビア、元J1大分のポポヴィッチ監督就任へ-J昇格に意欲

左から、唐井ゼルビアGM、ポポヴィッチさん、下川ゼルビア社長

左から、唐井ゼルビアGM、ポポヴィッチさん、下川ゼルビア社長

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 FC町田ゼルビアは12月15日、西が丘サッカー場で来季の監督に就任するランコ・ポポヴィッチさんの記者会見を行った。

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 ポポヴィッチさんは1967年生まれの43歳。セルビアとオーストリアの国籍を持つ。ユーゴスラビアやスペイン、オーストリアなどのリーグで選手として活躍後、コーチや監督の経験を積んだ。その後、ミハイロ・ペトロヴィッチさんのサンフレッチェ広島監督就任に伴いコーチとして2006年に来日。昨年、大分トリニータを解任されたペリクレス・シャムスカ監督の後任として劇的にチームを立て直し、終盤10試合を無敗で終えたが、大分の深刻な経営難から契約更新はされなかった。

 監督就任について、ポポヴィッチさんは「日本で仕事をしたいという気持ちがあった。日本は伸びしろのある選手が多い。その能力を伸ばすことが私の仕事に合っている。(JFLという)カテゴリーは関係ない。チームのビジョン、計画を重視した。自分のチームが一番のチーム。自分の持っているものをすべて出し切る」と説明する。

 ゼルビアの印象については、「DVDで4試合ほど見た。相馬監督は良いチームを作った。ポテンシャルの高い選手もいる。町田は新しいスタジアム改修の話もある。(J昇格の)プロジェクトが成功するように力を注ぐ。良いサッカーをして結果を出せば多くのサポーターがスタジアムに足を運んでくれる。サポーターやクラブで家族をつくりたい」とにこやかに話し、「新しい目標や約束事を発表するのは私のスタイルではない。言葉ではなく仕事で皆さんに伝えていきたい。攻撃的で面白いサッカーをすると皆さんに約束する」と意気込みをみせる。

 監督就任の経緯について、唐井直ゼネラルマネジャーは「相馬監督の続投を願っていたが、川崎フロンターレからのオファーはキャリアを伸ばす良い機会なので当初、強く留意したが送り出すことにした。相馬監督が築き上げたサッカーを継承し、さらに成長させることができる監督を見つけるのは難しかった。ポポヴィッチさんはJ昇格というプロジェクトに心が動いた。若手を育て、結果を出せる監督を迎えることができた」と話す。

 ポポヴィッチさんは同日、チームのセレクションに参加し、明日帰国する予定。「帰国したら、恩師のイビチャ・オシムさんに監督就任について話そうと思う」。

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