日本フットボールリーグ(JFL)前期第13節が5月15日、町田市立陸上競技場(町田市野津田)で行われ、FC町田ゼルビアは佐川印刷SCに2対0(前半1対0)で勝利した。観客数は1,326人。
ここ3試合、1敗2分けと結果が出せないゼルビア。順位は佐川印刷と勝ち点で並ぶ9位。前期の残り試合数は5。天皇杯出場JFLシード権が得られる2位以内に入るためには、これ以上負けられない状況。ゼルビアのポポヴィッチ監督は、MF太田康介選手とDF大竹隆人選手を今季初めて先発に起用した。
試合前から降り続く雨の中、キックオフ。ゼルビアは序盤、MF小川巧選手とFW勝又慶典選手がゴールキーパーと一対一の状況をつくるもピッチコンディションが悪く、シュートを決めることができない。しかし32分、左サイドからのクロスをMF鈴木崇文選手が頭で折り返したボールをFWディミッチ選手がダイレクトボレー、先制して前半を終える。
後半は佐川印刷ペースで始まる。立て続けにシュートを放つが、ゼルビアはディフェンス陣が中央で何とかはじき返し、グランダーの滑るシュートをGK吉田選手がうまくキャッチ。得点を許さない。すると78分、オーバーラップした大竹選手のセンタリングをディミッチ選手がシュートと見せかけて、ボールを後ろに流したところを走り込んだ太田選手が右足サイドキックでゴール左隅に流し込み、2点目。初先発の太田選手と大竹選手が活躍したゼルビアが佐川印刷に2対0で勝利。順位を5位に上げた。
試合後、佐川印刷の中森大介監督は「ゼルビアがサイド攻撃を仕掛けてくることは分かっていたが、やられてしまった。選手の出足、個々の能力が数段上だった。後期、リベンジできるように頑張りたい」と話す。
ポポヴィッチ監督は「悪天候の中、たくさんの観客に来てもらい感謝している。ピッチ状態は悪かったが、90分間パスをつなぎ、連動して戦うことができた。太田と大竹は練習で調子が良く、精神面の準備ができていたので起用した。チームが良い戦いをしたので2人のプレーも効果的になった。4試合ぶりに内容と結果を得ることができた。次節の長崎戦につなげたい」と意気込みを見せる。
次のホームゲームは6月12日、現在首位のHONDA FCと対戦する。