パペット落語や伝統的奇術など「まか不思議な世界」をテーマにした寄席が6月23日、小田急相模原駅ビル内「おださがプラザ」(相模原市南区南台3)で開催される。主催は、舞台やラジオの企画・制作などを手掛けるMOTコミュニケーション(相模大野8)。
「地域のお年寄りから子どもまでみんなが楽しめる、笑って元気になれるイベントを地元に根付かせたい」と同社が始めた「おださが寄席」は今回が2回目。前回は、桂枝太郎さんや立川志の八さんが出演。シニアを中心に約50人が来場した。
今回のテーマは「さんかくショー編~まか不思議の会~」。大阪の寄席「天満繁昌亭」で人気を博す「らくごも3Dやで」のパペット落語の祖、笑福亭鶴笑さんが登場。「ただの落語会ではなく、ひねったユニークな会にしようと鶴笑さんと企画している」と同社社長の布村敦さん。
出演は鶴笑さんのほか、国内外の大道芸フェスティバルでも活躍するパントマイマーのサンキュー手塚さん、伝統的奇術「手妻」を継承する藤山晃太郎さん、古典落語とオリジナル作を語る若手落語家、鈴々舎馬るこさんの4人。クロストークでは、それぞれの不思議な世界の演出の秘密や、ネタづくりの努力など不思議な芸の裏側に迫る。
寄席について、布村さんは「『ことばエクササイズ』というキャッチコピーで、老若男女問わず頭の体操で脳を鍛えてもらいたいと考えている。言葉と仕草だけで、笑わせられるのは日本語やストーリーの素晴らしさ、面白さで日本特有のもの。ぜひ若い人たちや子どもにも触れてほしい文化」と話す。
「まずは毎月開催しながら定着させたい。目標は20年続けること。寄席を通じて地域の人たちや店などのコミュニケーションの場にもなれば。寄席を見て育った落語家に将来、出演してもらいたい」と抱負を明かす。
開演は19時15分。入場料は、大人=1,980円(前売り1,800円)、高校生以下=1,000円(同900円)。入場料の一部(50円~100円)を東日本大震災復興支援に寄付する。チケットは同社などで取り扱う。