西東京代表の日大三高(町田市図師町)が8月20日、夏の甲子園決勝で青森の光星学院に11対0で勝利し、10年ぶりに全国制覇を成し遂げた。
日大三高は3回裏、高山俊選手(3年)の2試合連続ホームランで3点を先制したのを皮切りに打線が爆発。守備ではエースの吉永健太朗投手(3年)の力投をはじめ、ライト高山選手のファインプレーなどで光星学院を完封。1971年春、2001年夏に続く3回目の優勝を果たした。
町田駅周辺では同校の優勝を伝える号外が配布された。号外を受け取った町田市在住50代の男性は「10年前の優勝を思い出す強力な打線だった。今日の試合は高山選手のプレーが印象的だった」と喜んだ。
今日の早朝、町田から甲子園に駆け付けたという40代男性は「春の準決勝も甲子園で見た。その時からずいぶん成長したなと思った。吉永投手は本当に粘り強く投げていたし、バックも好守備を連発して支えていた。春にも活躍し、注目していた選手たちが、またこの場に一層大きくなって帰ってきた。それを春の時と重ねて思い出していたら、なぜか涙が出てきた」と話す。
現地で応援していた石阪丈一町田市長は試合後、「市民にとっても大きな喜びであり、誇り。すばらしいプレーと粘り強い精神力は、私たち町田市民だけでなく、東日本大震災で大きな被害を受けた方や全国の皆さんに、元気をもたらしてくれたと思う。これからもスポーツを通じ、多くの人を感動させてほしい」とコメントしている。