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シンプルを追求する工芸作家4人の展覧会−町田の古民家ギャラリーで
(2008年01月31日)
町田の古民家ギャラリー「可喜庵」(能が谷)で2月1日より、「野の四人展−『長く使って愉しむものたち』Part2」が開催される。主催は、KATACHI21プランニング(町田市金井3)。
同展は、昨年11月に開催した「長く使って愉しむものたち展」の続編。出品者は、海野次郎さん(水墨画)、岸野寛さん(焼きもの)、河野隆英さん(石彫)、中野みどりさん(紬織)の4人。
「4人の名字の中に含まれる『野』という字は、『ありのまま、自然のまま、飾らない』=『シンプル』という意味がある。シンプルなものが美しいのは、その中に『普遍または不変のもの』が表されているからだと思う。シンプルさを求める点で4人は共通している。それは「長く使って愉しむ」の精神につながる。それで展覧会のタイトルを『野の四人展』とした」と、KATACHI21プランニング代表の笹山央さんは説明する。
笹山さんは、工芸評論活動を中心に季刊誌を発行するほか多摩美術大学非常勤講師も務める。出品作家について以下のように解説する。
海野さんについては、「水墨画のいのちは『間』の表現。墨のにじみや線、筆の動きなどで『間』を表現することは容易ではない。『間』はいわば『自然の気息』。それをつかみとるために、奥多摩の自然の中で生活して、水墨的精神の体得に励んでいる。絵は一見難しそうだが、外国の人の受けは良いようだ」。河野さんは、「石を彫るだけでなく、陶芸の電気窯で焼いたりもする。1,200度ぐらいの温度で焼くと融け始める石もある。融けて形が崩れていくが、ころ合いを見て火を止めて作品にする。陶芸と彫刻の中間のような創作だが、工芸と彫刻の境界線上に成り立たせていくところに現代性がある」。
また、焼きものの岸野さんについては、「伊賀焼の産地である伊賀上野市で創作に励む若手陶芸家。焼成はまきの窯。釉薬(ゆうやく)をかけないで土味を見せる焼き締めの陶器と、白い釉薬をかけたものを中心とした作陶。白い焼き物は韓国の李朝の白磁を思わせる深みを持っている」。
「紬の糸を草木染して着物を織る」中野さんについては、「紬の着物は体感が硬くてごわごわしているというイメージがあるが、中野さんの着物は体を柔かく包むやさしさがある。工芸の永遠のテーマは使って快く、そして美しさも兼ねているということだが、使って快いものは、それ自体としても美しいということを、中野さんの織物は実証している」。
開催時間は10時〜17時。2月5日まで。出品作家の海野さんが3日14時から、水墨画の初歩的な描法を中心とするワークショップを行う。ワークショップは要予約。
河野隆英さんの作品かたち21フォーラム「使うこともクリエーティブ」テーマに工芸展−町田のギャラリーで(町田経済新聞)
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