2014年打ち上げを目指す「はやぶさ2」プロジェクトをグルメで応援しようと、地元商店街と相模原市が2月3日、JAXA関係者らを招いたイベントを桜美林大学プラネット淵野辺キャンパス(相模原市中央区淵野辺4)で開催した。
同プロジェクトの「2012年度予算削減」報道を受けて企画された。JAXAからは川口淳一郎教授(元はやぶさプロジェクトマネジャー)、吉川真准教授(はやぶさ2プロジェクトマネジャー)ら主要メンバーが参加したほか、今年公開されるはやぶさ映画の関係者、市長らが参加し、プロジェクトの意義や重要性を訴え、地元商店街が作った「はやぶさグルメ」を完食した。
川口教授は「地球と小惑星を往復してサンプルを持ち帰る発想は実現まで全て日本のオリジナルであり、誇りに思っている。宇宙研の『やれる理由を探そう』という文化を日本中に伝えたい。世界初はオンリーワンであり、自動的に世界一。あのNASAがはやぶさの後追いで多額の予算をつけたプロジェクトを進めようとしているなか、はやぶさ2の予算削減は信じられず、あってはいけないこと。挑戦は続けなければいけない。次の世代が新しい道を開くことを期待している」と訴える。
商店街理事長の茅明夫さんは「はやぶさグルメを通してJAXAを身近に感じていただきたい。(はやぶさ2が帰還する)2020年まで取り組みを継続させたい」と意気込みを見せる。的川泰宣名誉教授(子ども・宇宙・未来の会会長)は「酒好きの川口教授と私としては、次に相模原の潤水(じゅんすい)を使った『はやぶ酒』を作っていただきたい」などとユーモアを交えて応援を呼び掛けた。