ベストセラーとなった俵万智さんの短歌「サラダ記念日」の出版25周年記念展が4月21日より、町田市民文学館ことばらんど(町田市原町田4、TEL 042-739-3420)で開催される。
「『寒いね』と話しかければ『寒いね』と答える人のいるあたたかさ」など、日常で誰もが抱くささやかな気持ちを親しみやすい言葉で表現する俵さん。1962(昭和37)年大阪府生まれ。早稲田大学文学部在学中に作歌を始め、「サラダ記念日」で現代歌人協会賞を受賞。出版当時、神奈川県立橋本高校(相模原市緑区橋本8)の国語教師を務め、町田市に住んでいた。
近年は子どもと過ごす時間を大切にし、日々めまぐるしく変化する子どもの表情、それに伴う自身の新たな心境を短歌に刻み、歌集「プーさんの鼻」「かーかん、はあい」「たんぽぽの日々」など子育てに関する著書を執筆している。
同展では、これまでの歌集のなかから、子どもや家族、恋人など身近な人との日々の出会いから紡ぎ出された短歌を、写真やイラストと共に視覚的に紹介。「31文字により繰り広げられる一つ一つの物語から、人を思って揺れる心、いとしき人への素直な思いを感じていただければ」と同館学芸員。
関連イベントとして、絵本作家・とよたかずひこさんの読み聞かせ、講演会、短歌ワークショップ、短歌コンテストなどを予定する。
観覧時間は10時~17時。月曜・第2木曜休館。観覧無料。7月8日まで。