FC町田ゼルビアは7月1日、町田市立陸上競技場(町田市野津田)で行われるホームゲーム開催日に、多摩センター駅からの臨時直行バスの運行を開始した。
多摩センター駅は多摩市内にあるが、ゼルビア・サポーターが多いこともあり、利便性向上を図るため運行を決めた。これにより、町田市西部・北西部のほか、京王線沿線からのアクセスが向上する。
駅から離れている同競技場は、路線バス停留所からも急な坂道を歩いて10分以上かかる。一般客用の駐車場もないことから、観客からは不便という声も上がっていた。
ゼルビアはこうした声に応え、今季から鶴川駅発着の直行バスを運行。町田市観光コンベンション協会も町田駅からのツアーバスを運行している。クラブ広報担当者によれば、観客の平均4割が直行バスを利用しているという。
同1日の横浜FC戦では、往路4便で約90人、復路2便で約110人が多摩センター駅からの直行バスを利用した。「おおむね、『便利になった』『もっと本数を増やしてほしい』という声が多かった。認知度が上がれば、さらに利用者が増えると予想している」。
直行バスを利用した30代の男性は「相原に住んでいるが、町田駅や鶴川駅に行って、さらにバスに乗ってまで行こうとは思わなかった。多摩センターからのバスが増えてくれれば、かなり近く感じる」と話す。
運行時間は往路がキックオフ3時間前からキックオフ時間まで約1時間おきの発車。復路は試合終了15分後程度から、約1時間の間隔で2時間後まで利用状況をみながら随時運行する。乗車には試合運営協力費として専用パスポートを購入する。大人=片道300円、小学1年~6年=150円、幼稚園以下無料。現金、パスモやスイカは利用できない。