女子サッカーの天皇杯と称される「全日本女子サッカー選手権大会」関東地区予選の決勝戦が10月14日、埼玉スタジアム第4グラウンドで行われ、ノジマステラ神奈川は早稲田大学に1対5(前半1対1)で敗れたが、創設初年度でチャレンジリーグ昇格へ大きく前進する関東地域2位のポジションをつかんだ。
神奈川県3部リーグに所属するステラは県大会で優勝し、同予選へ駒を進めた。2回戦の武蔵丘短期大学(関東リーグ2位)、準決勝の浦和レッズレディースユース(同3位)との試合ではともに逆転勝利。チャレンジリーグ(全国2部相当)への4階級の飛び級昇格を実現する「必達目標」としていた全国大会への切符を手にした。
同じく、予選を勝ち上がった早稲田は関東リーグ3連覇中の強豪。決勝戦ではステラが開始早々、左CKを後藤麻衣香選手が頭で押し込み先制するが、早稲田もすぐさまセットプレーで追い付く。後半に入ると早稲田は豊富な運動量とパスワークでステラを圧倒した。
試合後、ステラ菅野将晃監督は「立ち上がりに狙い通りの得点ができたが、その後引いてしまった。後半は相手が圧力をかけてきて自分たちのサッカーができなかった。ただ、防ぐだけのサッカーはしなかったため、結果的に点差が開いた」と話す。
同大会準優勝で、来季からのチャレンジリーグ参入の可能性がでてきた。同リーグは来季16チームで行うことが決定しており、地域から4チームが自動昇格する。今月中に開かれる理事会を経て、同リーグ加盟相当のチームが発表される。
同リーグ入りを目指すのは、清水第八プレアデス、豊田レディースフットボールクラブ、益城ルネサンス熊本フットボールクラブなど昨年度に加盟相当と認められたチームに加え、昨年降格したノルディーア北海道、セレッソ大阪レディース、ステラなど。加盟相当チームが4チーム以上の場合は、チャレンジリーグ下位チームとの入れ替え戦が実施される。
「チーム創設当初に描いていたプラン通りに進んでいる。そして、今大会でステラがチャレンジリーグに挑戦できるチームだと他の人にも認めてもらえたと思う。今後の試合に向けて、しっかりと準備をしていく」(菅野監督)。