絶滅危険性が最も高い種に指定されたホシザクラが群生する町田の片所谷戸(かたそやと)でホタルの飛光がピークを迎えた。
地元で自然観察会や下草刈りをしている「小山のホタルと自然を守る会」は毎年、ホタルの発生状況を調査。6月18日には33匹を確認したという。同会の柿澤澄夫さんは「雨が降っていない、気温と湿度が高い夜に最も多く現れる」と説明する。
片所谷戸は多摩境駅から約500メートル離れた約3.6ヘクタールの斜面緑地。中央を流れる川にはカワニナやゲンジボタル、ホトケジョジョウが生息。オオムラサキなど希少生物も確認されている。今年はハンショウズルなど3種類の植物を発見した。「シダ類も含めて300種類以上が生育しているが、見つけられていない植物がまだまだありそう」と柿澤さん。
同会ではホタル観察会を開き、同谷戸の自然環境の素晴らしさを伝える活動も行っている。観察会の参加者は前日までに同会(TEL 090-3009-2941)への申し込みが必要。