薬師池公園(町田市野津田町)の大賀ハスの花が見頃を迎え、早朝のハス畑に見物客が訪れている。
故大賀一郎博士が1951(昭和26)年、千葉県検見川の落合遺跡で2000年以上前の古代ハスの実3個を発掘し、そのうち1個だけ発芽に成功した大賀ハス。円林寺(相原町)と個人宅(大蔵町)に株分けし、それをさらに株分けしたものが薬師池公園に定植されている。
薬師池公園のハス田は3000平方メートル。連日、数輪が開花し、21日現在で40輪ほどが確認できる。見頃は8月初旬まで。
ハスの開花時期に登場する酒「太古のめざめ」は例年、ハス焼酎として製造されていたが、今年はそば焼酎の原酒に大賀ハスのレンコンを漬け込んだリキュールになった。「ほのかな渋みと、さっぱりした甘みが口に残る。『大地の恵み』がのどごしにしみる逸品」(町田酒販業組合)。価格は 1,100円(500ミリリットル)。市内の酒販店などで7月25日より販売される。
8月4日の早朝6時~7時には観蓮会も開催。1978(昭和53)年に始まった同会は今年で36回目。ハスの葉に注いだ「太古のめざめ」や茶を、茎を通して飲む「荷葉酒(かようしゅ)」「荷葉茶(かようちゃ)」などを楽しむ。参加無料。