東アジアのアーティストによるデジタル出力作品を中心とした展覧会「Asia Network Beyond Design(ANBD)」が8月3日より、女子美アートミュージアム(相模原市南区麻溝台)で開催される。
ANBDは、地域や世代、ジャンルなどの枠組みを超えた交流の場を創造する国際協会。共通テーマの下、毎年4地域で展覧会を開催。個性豊かに繰り広げられる作品群によって「アジアに潜在する創造力のエネルギー」を発信するほか、地域性を生かして講演会、教育交流、アートイベント、ワークショップなど多様な活動を展開している。
6回目となる今年は相模原のほか、雲林(台湾)、天津(中国)、ソウル(韓国)で開催。「未来へ向けたアジア文化遺産」をテーマに、グラフィックデザイン、写真、イラストレーション、空間デザイン、工芸など290人の作家が参加し、デジタル出力によって表現された作品を中心に展示。デジタルサイネージや電子書籍、スマートフォンにおけるタイポグラフィの可能性を考えるシンポジウムや子ども向けワークショップも予定する。
「地域に継承される独自の伝統芸能や工芸技術、風俗習慣など無形の文化遺産をどのようにビジュアライズするか。それぞれの作品に込められたテーマへの思いを見いだしていただければ」と主催者担当者。
開催時間は10時~17時。火曜休館。入場無料。8月10日まで。