町田市商店会連合会は8月31日、ICカードを利用した地域通貨「すき・まちポイント」サービスを終了する。サービス加盟店を増やせなかったことが原因。
同サービスは、利用者がICカード「すき・まちPOINT」「PASMO」「Suica」を利用し、加盟店で買い物や飲食をすると105円ごとに1ポイント(=1円)が貯(た)まる仕組み。37商店会1300店舗が加盟する同商店会連合会は2007年末、商店街の衰退に歯止めをかける魅力づくりのため、行政単位の商店会連合会としては全国で初めて導入した。
スタート時の加盟店は43店舗。買い物金額の10%分のポイントを付与する「プレミアム商品券」発行、FC町田ゼルビアや町田市高齢者福祉課との連携などで利用ポイントと会員数を増やしたが、ポイントカードが利用できる加盟店は83店をピークに減少、現在は40店となっている。
同商店会連合会の柳沢秀秋会長は「加盟店の拡大に努めてきたが、閉店してチェーン店となったり、売り上げの低迷で月額3,150円の加盟金を払う余裕がなくなるなど、加盟店の減少に歯止めがかからなかった」と説明する。
同商店会連合会では会員にダイレクトメールを発送。加盟店で同31日までに手持ちポイントの使用と預かり金の清算をするように呼び掛けている。問い合わせは、すき・まちポイント事務局(TEL 042-710-6694)。