多くの文化人が居住し、大学の芸術学部や多数のギャラリーが立地する玉川学園の特長を生かしたアートイベントが11月1日より、玉川学園前駅周辺で開催される。

　画廊や工房を巡る「玉川学園ギャラリーウオーク」は1日～15日。自宅や店、オフィスの一部をギャラリーにして活動するホームギャラリーの会「玉川学園小さなギャラリー会」が主催する。

　例年、約1000人がマップを片手に起伏に富んだ迷路のような小道を散策する企画は今回が15回目。「みんなで参加、つながりひろがるアート展」をテーマにギャラリー10店舗が専門分野の陶芸、ガラス、絵画、民芸などの展覧会や体験教室を開くほか、玉川大学芸術学部生の作品展示や公募作品展を併催する。

　開催時間は10時～17時。5日・11日は休み。イベントのマップとチラシは、玉川学園前駅コンコースに設置する。4日の10時～・13時30分～、ギャラリー巡りツアーを実施する。参加無料（体験教室の一部は有料）。問い合わせは、開催事務局のHIROアート工房（金井町、TEL 042－736－3779）へ。

　玉川学園3丁目こども広場では同2日～10日、「はらっぽ彫刻展」が開かれる。主催は、芝生の会（玉川学園3、TEL 042-728-5096）。期間中、彫刻家の作品を展示するほか、お面を作って彫刻に変身する子ども向けワークショップ（要予約）を予定。アートのまちづくりに取り組む商店街でも、バザーやチョークアート、紙芝居、アイアン看板巡り、小中学生のフラッグアートなど多彩な企画を展開する。参加無料。

　ギャラリー会会長の成瀬さんは「他では見られない手作り作品、ユニークな学生の作品、本格的な彫刻などで街全体がアートに包まれる。若い人にも楽しんでいただければ」と来街を呼び掛ける。