東急田園都市線の町田市乗り入れ40周年を記念するシンポジウムが5月24日、東京女学館大学(町田市鶴間)で開催される。主催は田園都市線・まちだ・駅とまちシンポジウム実行委員会。
同線は1927年、玉川電気鉄道の溝ノ口線として二子玉川~溝の口間で開業。1966年の溝の口~長津田間開業後、1968年のつくし野への延伸で町田市へ乗り入れ、1984年に現在の終点駅の中央林間まで延伸している。
路線の名称は、近代都市計画の祖とよばれるエベネーザー・ハワードの提唱した田園都市構想を用いて建設を行った「多摩田園都市」に由来する。溝の口駅以西は「多摩田園都市」の中核をなす交通機関として建設された。建設当初から「既存道路と立体交差とし、踏切を一切設けない」という方針を立てるとともに、現在の急行停車駅となる、鷺沼・たまプラーザ・青葉台を開発拠点駅として定め、スーパーマーケットやバスターミナルなどを整備したことが特徴となっている。
同シンポジウムでは、小浪博英さん(川崎市都市計画審議会会長、前東京女学館大学教授、現平成帝京大学教授)の基調講演「駅とまちづくり」と「沿線地域の活性化につながる駅とまちの関係づくり」をテーマにしたパネルディスカッションを行う。パネラーは町田修二・町田市副市長、東急電鉄代表、沿線地域住民代表など。コーディネーターは中井検裕・東京工業大学教授。
同実行委員会の高橋会長は「地域活性化に駅とまちの関わりは欠かせない。参加者との対話を通じて考えたい。町田市民だけでなく沿線住民にも参加していただきたい」と期待する。
開催時間は15時~18時。定員は250人(先着順)。入場無料。