和・洋酒専門店「リカー･ポート蔵家」（町田市木曽町、TEL 042-793-2176）は5月10日、同社が運営するビアクラブ結成1周年を記念して、伊勢角屋麦酒（三重県伊勢市）とのコラボビール「華風」を発売した。

　ビアクラブは昨年4月に結成。会員数は約200人で北海道から沖縄まで全国に広がる。蔵家ビール担当の馬川康子さんは「私も含めて、ビールファンは1人で醸造所や酒屋を訪ねて、ビールを買い集めるような『マニアックな世界』。全国の地ビールを集めて販売するとともに、ビールファンが交流する機会をつくりたかった」と説明する。昨年は、醸造所ツアーや市内ビアパブとのコラボによるビールフェスなどを実施した。

　「華風」は蔵家オリジナルのペールエール。「香り付けのホップを2回加えるのが特徴で、これからの季節にぴったりのさわやかな味。ラベルは、ビールを愛する自立した女性がイメージのシックなデザイン。ネーミングはビアクラブ会員から募った」（馬川さん）。価格は900円（500ミリリットル）。200本限定。5月22日より、地ビール厨房コパ（原町田6）でも販売予定。

　伊勢角屋麦酒を製造する二軒茶屋餅角屋本店は1575年に創業した伊勢最古の餅屋で、1997年に地ビール製造を開始。ペールエールは、ジャパンビアカップ金賞（2002年）、オーストラリアビアアワード金賞（2003年）を受賞している。

　蔵家は4年前に地ビールの取り扱いを開始。現在は約55種類の地ビールを取りそろえる。「最初は、商品を並べる場所がなかったのでチラシ販売からはじめた。徐々に認知度が高まり、地ビールメーカーとのネットワークが広がるとともに、遠方から来店して箱買いする方が増えてきた」（同）。濃厚なインペリアルスタウトをウイスキーの空き樽で熟成した度数10％のストロングビール「パラドックス・アードベッグカスク」（1,150円、330ミリリットル）や伊勢角屋麦酒「プレミアム神都2年熟成」（1,890円、500ミリリットル）など特別なビールも扱う。「対面販売で商品を理解して購入いただきたいので、店頭に並べない商品もある」とも。

　今後の展開について「商品を売るだけでなく、ビール文化を高めていきたい。ビアクラブ企画のイベントなどで仲間づくりをしていただければ」（同）と抱負を話す。

　営業時間は9時30分～21時30分。月曜定休。

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