JR町田駅ターミナル口近くに5月7日、横浜のうなぎの老舗「八十八（やそはち）」町田店（町田市原町田4、TEL 042-710-3388）がオープンした。

　同店は1910年開業。一時閉店していたが2013年に復活し、横浜市中区で2店舗を運営している。市外へは初出店。「黒塀と建物が良い雰囲気だった。この通りでまちづくりを進めていきたいという不動産会社の思いに共感した」と三代目女将の荒井テイコさん。

　場所は、まほろ駅前狂騒曲で多田便利軒の事務所に設定されたビルの向かい。近年建て替えが進み、個性的な飲食店が増えつつある注目のエリア。

　店舗面積は約16坪。席数は24席。個室対応。インテリアは高級志向の吉田町店と同様、大正ロマンをイメージ。古民家の建具などで造作した店内には、常連客だったというイラストレーターの柳原良平さんが描いた風景画や、作家の山口瞳さんが描いた書などが展示されている。

　うなぎは、日本産ブランドを使用。秘伝のタレは開業当時から受け継がれてきた「横浜風の粋でキリッとした味わい」。メニューはうな重（税抜き2,960円～）、白焼き（同3,670円）、肝焼き（同600円）、平日限定のお昼間御膳（同3,540円）、ローストビーフ（同2,800円）など。客単価は4,000円～6,000円。

　「町田には、当店になじみのあるお客様がいる。駅周辺にはうなぎ店が少ないらしく、歓迎していただいた」と常務の海老塚明宏さん。「今後、横浜以外への出店も検討していきたい」とも。

　営業時間は11時30分～21時30分（平日14時30分～17時30分は休み）。