コーヒー専門店「珈琲舎ロッセ」(町田市原町田4、042-722-3554)が2000年から販売するブレンド豆「アスリートのブレンド」がロングセラーになっている。
同店は1970年、町田市で最初のコーヒー専門店として開業。店名は、ロンドンで初めてコーヒーハウスを開いたパスクワ・ロッセさんの名前からとった。店舗面積は17坪。テーブル28席、カウンター6席の計34席を設ける。レトロな雰囲気のインテリアは「オープン当初から変えていない」と今年73歳になるマスターの安井芳夫さん。
1978年には、ガス直火式の焙煎(ばいせん)機を使った自家焙煎を開始。焙煎担当の安井嘉浩さんは「この焙煎機による半直火半熱風焙煎の特徴は、じっくりと豆の芯まで火を通しながらも、ガスの水分でふっくらと焙煎できること。コーヒー独特の良い香りを豆の芯から引き出す」と説明する。4キログラム釜で2.8キログラムの豆を焙煎。「出来上がりは約2.2キログラム。大量生産はできないが、豆の特性を生かしながら当店のテイストを加えた独特の焙煎ができる」(同)。
「8年ほど前に、その当時は珍しいロードバイクでやってきた外国人の方のオーダーでブレンドした。来店されたときのイメージから名付けた」(同)という「アスリートのブレンド」は、フレッシュでさわやかな風味の「ホンジュラス豆」をベースに柔らかな酸味とコクを持つコロンビア・スプレモ豆を合わせた。「他のお客さまにも好評だったので現在も販売を続けている」。価格は700円(200グラム)。その他、15種類の豆を販売。価格は650円~2,400円(全て200グラム)。
メニューは、マイルドブレンド(400円)やハワイコナ(650円)、イタリアンロースト豆を使用するアイスコーヒー(450円)などのコーヒーのほか、アイスクリームとコーヒーをミキサーでシェイクするコーヒーネクター(500円)、アイリッシュコーヒー(600円)などのバリエーションも提供する。
「開店当時は近くに旧原町田駅があり、店内はいつもお客さまで一杯だった。旧東急ハンズへの出店、駅の移転や百貨店の出退店などの影響も受けた。街はいろいろと変化しているが、これからも長く続けていきたい」と芳夫さんは話す。
珈琲舎ロッセ町田・境川沿いの漫画豆本出版社、改装してカフェに 料理研究家とコラボ(町田経済新聞)瓶詰め「さくらプリン」 町田のカフェ「金魚玉珈琲」が春限定発売(町田経済新聞)