自閉症の青年が看護学校に通う女子学生と老夫婦に出会い、三浦半島の海に向かう旅の中で心を通わせていく物語「ぼくはうみがみたくなりました」が7月31日、クランクアップした。
撮影日数は延べ21日。三浦半島と町田市で行ったロケには、約40人の現場スタッフと延べ80人エキストラが関わった。出演者は、自閉症の青年役が伊藤佑貴さん、看護学校に通う女子学生役が大塚ちひろさん、老夫婦役が秋野太作さんと大森暁美さん。自閉症の青年役のお母さん役が石井めぐみさん。
伊藤さんは、施設で自閉症の人と実際に関わりながら、原作者・山下久仁明さんの演技指導を受け、「自閉症の青年」をリアルに演じた。「自閉症児者の特徴的な動きを過剰演技として断片的に見せるのではなく、圧倒的に多い自閉らしくない瞬間とのバランスを描くことに気をつけた」と山下さん。
「撮り終えることができて、とりあえずはホッとしている。これから編集作業に入るが、かなりいい作品になるはず。製作費が現時点で1,000万円ほど不足しているので、引き続きカンパに協力していただければ」(山下さん)とも。
上映は来年の予定。
自閉症の青年が主人公_小説「ぼくはうみがみたくなりました」映画化へ(町田経済新聞)「ぼくはうみがみたくなりました」制作準備実行委員会