FC町田ゼルビアは2月8日、JR町田駅前のホテルで2009年度新体制発表会見を開催し、12人の新加入選手と新ユニホームを発表した。会見は一般にも公開され、会場に入りきれないほどのサポーターらが参加した。
冒頭、FC町田ゼルビア・守屋実代表は、「Jリーグ昇格の条件となるJFL4位以内を目指し、明るい話題を提供できるように、みなさんとチャレンジしていきたい」と挨拶。チームに貢献してきた竹中穣選手の背番号9を今年1年、欠番にすることを明らかにした。
続いて、ゼルビアの下川浩之社長が新スタッフを発表。ゼネラルマネージャーに守屋実さん、強化部長に沖野等さん、監督には戸塚哲也さんが就任した。
沖野さんは広島県出身。Jリーグクラブ(湘南ベルマーレ、川崎フロンターレ、アビスパ福岡)で育成部門の責任者を務めた経験があり、アビスパ福岡ではトップチームのサテライト監督、トップヘッドコーチとしても活躍した。
戸塚監督は、昨年に引き続き監督を務める。「今年は34試合の長丁場。ホームグラウンドの試合には足を運んで選手を激励して欲しい。選手はどんな相手でも通用するようなトレーニングをしている。昨年の開幕時よりも高いレベルのプレーを見てもらえると思う。負けてもゼルビアのサッカーはおもしろいと言ってもらえると嬉しい。昨年のように『全勝で優勝します』とは言えないが、最後に良い報告ができれば」と話した。J昇格に向けてS級ライセンスを取得することも明らかにした。
新加入選手は、GK=修行智仁選手(ガイナーレ鳥取)、三栗寛士選手(松本山雅FC)、DF=李成浩(FC MI-O)、斉藤貴之(国士舘大学)、深津康太(FC岐阜)、MF=飯塚亮(新潟経営大学)、金東秀(FC MI-O)、大江勇詞(FC MI-O)、半田武嗣(国士舘大学)、大前博行(佐川急便中国SC)、疋田大和(日本大学)、FW=久利研人(東京ヴェルディユース)の12人。
新チームの主将は酒井良選手、副主将は石堂和人選手。酒井選手は「2年ぶりのキャプテン就任。でしゃばりすぎないようにチームに貢献していきたい。地域に愛されるチーム、子どもたちの目標になりたい」と抱負を話す。
サポーターからも質問が出された。「JFL4位に上がれればという話はあるが、もう少し明確な目標はあるか」という質問に対して、守屋GMは「選手たちには4位以内に入ることを要求する。さらに、Jリーグに昇格したら成功できるように、チームを支える体制づくりにも力を入れていく」と説明。「どんなコンセプトで新加入選手を獲得したか」という質問に対しては沖野強化部長が「昨年から残った選手をベースに足りない部分の補強。プロ契約は2人。ほとんどの選手はアマチュアとなるので、仕事をしながら頑張ることができる強い気持ちを持った選手。2つの観点から選考した」と説明した。プロ契約は、勝又慶典選手と蒲原達也選手。
ゼルビアは今年度、「AVERAGE 4000大作戦」を掲げ、Jリーグ昇格条件である平均観客動員数3,000人を上回る4,000人以上の観客動員を目指す。野津田車庫から競技場までの無料シャトルバスを10分間隔で運行するという。
ゼルビアのJFL初戦は3月15日、佐川印刷SCと京都府内で対戦する。