第101回箱根駅伝で2年連続8度目の総合優勝を達成した青山学院大学が1月26日、練習拠点の同大相模原キャンパス(相模原市中央区淵野辺5)最寄りのJR淵野辺駅周辺で祝勝式典とパレードに参加した。
祝勝式典では箱根駅伝に出場した選手10人を含む11人の部員と原晋監督がオープンバス上であいさつした。
原監督は開口一番「イケメン監督の登場です」と笑いを誘い、「(青学大は)相模原にキャンパスを構えて23年を迎える。多くの相模原市民のみなさんに支えられ、学生たちは元気に生活させてもらっている。箱根駅伝については11年で8度優勝させてもらった。今年はみなさんとこうしてお会いすることを願って『あいたいね大作戦』を発令し、大成功に終わった。来年は(大学駅伝)三冠・(箱根駅伝)三連覇を目指して学生とともにがんばっていく」と力強く語った。
田中悠登主将は「すごい人の多さでびっくり。こんなパレードはプロ野球でリーグ優勝しないとできない。(地元飲食店で)ごはんを大盛りにしてもらったり、『がんばってね』と声をかけてもらったり、相模原のまちに支えられて練習をすることができている。たくさんの方々の支えでここまで成長することができた」と感謝した。
式典後、原監督と部員たちはバスでキャンパス付近まで約300メートルをバスに乗ってパレード。沿道には約3万人(主催者発表)の大観衆が集まった。途中、田中主将と給水係を務めた片山宗哉さんが、「9区での給水乾杯」ポーズを披露して優勝を喜んだ。
箱根駅伝4区で日本人最高記録の区間賞で逆転優勝へ足がかりをつくった太田蒼生選手が「4回目の箱根駅伝、走ってみえる景色は4回とも美しかった。(今後は)マラソンでオリンピック優勝をめざしてがんばっていきたい」と決意を明かす。5区で区間新記録の区間賞を獲得し、首位に立った若林宏樹選手が「みなさんの応援のおかげで走りきることができた。(今日は)来てくれてありがとう」と声援に応える。
6区で史上初の56分台区間新記録を樹立し、最も活躍した選手に贈られる「金栗杯」と大会最優秀選手(MVP)を獲得した野村昭夢選手は「前日に若林がMVPをとる勢いの走りをしたので、勝ってやるぞという気持ちで走った」と胸のうちを明かし、沿道を沸かせた。