
WEリーグ第14節が3月16日、相模原ギオンスタジアム(相模原市南区麻溝)で行われ、ノジマステラ神奈川相模原はAC長野パルセイロ・レディースに3-0で勝利した。入場者数は1100人。
3カ月の中断期間を経たリーグ後半戦のホーム初戦。相模原にとって長野は2つ上の9位で、今季1勝している相手。チーム目標「リーグ5位」を達成するうえで必勝の今節、朝から雨が降り北風が吹き抜ける中、サポーターがスタジアムから声援を送った。
試合の立ち上がりから主導権を握ったのは相模原。自陣を固める長野に対し、前からプレッシャーをかけていき、ボールを支配して好機をうかがう。両サイド深くからのセンタリングでゴール前に迫る場面をつくりだし、放ったシュート数は相手の0に対して9本とまさるもネットを揺らせず、0-0で前半を折り返す。
後半に入ると、相模原はより決定的なシュートチャンスをつくりだす。51分、FW笹井一愛選手が右サイドからアーリークロスを入れるとMF川島はるな選手が左足でダイレクトシュートを放つ。シュートはゴールポスト右にそれたが、59分にようやく均衡が破れる。左コーナーキックからDF長嶋洸選手の折り返しに、FW大竹麻友選手が体制を崩しながらもボールをゴールに流し込んで先制。
さらに69分、左サイドFW榊原琴乃選手からのクロスを笹井選手が折り返すと、FW南野亜里沙選手のヘディングシュートでゴールを奪う。82分には、右サイドエンドライン付近までドリブルで突破した笹井選手が榊原選手に戻すと、榊原選手はディフェンスをかわしてクロス。これを再び南野選手が頭で合わせて相手を突き放した。
試合後、小笠原唯志監督は「(相手の)背後をスピーディーに狙い、両ワイドで加速することで相手に脅威を与えられた。前半は点を取れなかったが、後半にしっかり仕留めてくれて結果も内容も頑張ってくれた」と選手を称えた。
キャプテンの川島選手は「リーグ後半戦の2試合、大宮アルディージャVENTUS戦は内容が良くて勝てなかった。日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦は(当時の)首位相手に引き分けまでいくいい戦いができた。いい試合が続いた後にがたっと落ちてしまうのは、強くなりきれないチームによくある傾向なので、今節が大事だということはチームで話していた。勝ち切れたことはチームの自信になるし、次につながる大きな勝ちだと思う」と手応えを明かす。
2得点の南野選手は「いいボールが来たので、当てるだけだった。みんなに感謝したい。練習通り、クロスや折り返しをしっかりみんなで狙えていた。川島キャプテンを中心に前期に比べて、チーム力が上がってきているし、選手間の雰囲気づくりもできている。勝った後が大事なので、ホームで2連勝できるようチームでがんばっていきたい」と話す。
次戦は3月22日、相模原ギオンスタジアムでマイナビ仙台レディースと対戦する。