
アメリカンフットボールの日本社会人Xリーグの上位リーグ「X1スーパー」が開幕し、ノジマ相模原ライズ(以下、ライズ)は8月31日、OrientalBioシルバースター(以下、シルバースター)と富士通スタジアム川崎で対戦して、41-17で勝利した。観客数は618人。
12チームが参加するX1スーパーのレギュラーシーズンは3節まで東・中央・西の各地区内の総当たり戦で、その後6節まで地区外と対戦。全地区を通じた上位8チームがトーナメントに進出し、日本一の座を争う。
昨年の開幕戦もシルバースターと対戦し、24-7でライズが勝利している。
試合は、ライズが最初の攻撃で先制。その直後、パントからのファンブルリカバーで再び攻撃権を得ると、すぐさまクオーターバック(QB)カート・パランデック選手がワイドレシーバー(WR)テイヴィアン・カニンガム選手への29ヤードタッチダウンパスを成功させ、加点する。第1クオーター(Q)では相手の攻撃を全て4回で止め、第2Q最初にもランニングバック(RB)吉澤祥選手のランプレーでタッチダウンを決める。シルバースターの得点をフィールドゴール1本に抑え、21-3で試合を折り返す。
後半最初の攻撃で、QBパランデック選手はWRカニンガム選手に61ヤードのタッチダウンパスを通し、リードをさらに広げる。第4Qには、新加入のQB松本和樹選手が交代出場。最初の攻撃で3回のファーストダウン更新からフィールドゴールにつなげる。次の攻撃では、ライズジュニアチーム出身のRB瀬戸山恭太選手が敵陣28ヤード地点からランプレーを重ねてタッチダウンを決める。シルバースターに2本のタッチダウンを返されたが、最後までリードを守った。
試合後、城ケ滝一朗ヘッドコーチ(HC)は「昨年できなかった『20点差以上をつけて勝つ』結果を出せたことが良かった。特に今日は、常にパスラッシュをかけていたディフェンスライン(DL)の勝利だった」と話した。
次戦、ライズは9月14日、富士通スタジアム川崎で富士通フロンティアーズと対戦する。城ヶ滝HCは「プレーヤーのレベルは相手の方が上。しかし、これは個人戦ではない。チーム力でどれだけ勝負できるか、気持ちの勝負になる。相手の心を折るか、自分たちの心が折れてしまうか。戦うだけの準備をしている。勝てるチームだと信じているし、勝利したい」と意気込む。