24歳女性オーナーが4年越しの夢をかなえ、7月5日にカフェ「705cafe」(町田市森野1)を小田急町田駅そばにオープンする。
オーナーの下地直子さんは、同店そばの町田・デザイン専門学校出身。自家焙煎コーヒーや輸入食材の小売などを手がけるカルディコーヒーファーム(世田谷)の町田店でアルバイト経験後、同社が新規事業として立ち上げたカフェ「珈琲らくだ屋」の初代店長として2年間働いた。「20歳でカフェの開業を決意。そのことを周りの人に話し続けていたら、社長の耳に届いて店を任されることになった」(下地さん)。
「705cafe」の開店費用はすべて自己資金。卒業後4年間働いて貯金した。「町田は10代後半から20代の若者が多い。夜遅い時間に彼らが安い値段でおいしいコーヒーを飲める店がない」ことから、町田に出店することにした。物件探しでは悔しい思いをしたという。「大家さんに『あなたは若いから貸せない』と断られた。幸い、カフェのコンセプトを不動産屋さんに理解してもらい、最終的に良い物件が見つかった。若くても頑張ればできるということを知ってもらいたい」(同)。
店舗面積は12坪。席数は24席。「家にいるような温かい感じ」をイメージした店内に、木製の什器を配置。中央には収納可能な大型テーブル、壁側にカウンターを設け、作品展示やアコースティックライブなどの利用にも対応する。「専門学校のつながりで、工務店や食器店を紹介してもらった。ショップカードは同級生がデザインした」(同)。
フードは、オムライス、タコライス、ロコモコ(すべて800円)、夏野菜サラダ(700円)のほか、日替わりのメニューを用意。デザートは、フレンチトースト(600円)、アフォガード(400円)など。ドリンクは、カルディから仕入れた同店オリジナルコーヒー「ビター」やプレーン、アメリカン(すべて380円)、カフェラテ(450円)など。梅酒を中心にアルコールも提供する。想定客単価は1,000円~1,500円。
下地さんは「飲食だけでなく、アーティストの作品発表やクラフト教室などにも使ってもらえる店づくりを行った。地元の人や学生にも利用してもらいたい」と抱負を話す。
営業時間は11時~24時。
※2015年5月に閉店