町田市立国際版画美術館(町田市原町田4、TEL 042-726-2771)は現在、ウェブ上で公開する展覧会「ネットアーツ・オルグ2009(netarts.org 2009)」の出品作品を募集している。
同展は、日本でのインターネットの普及に先駆けて1995年、ネットがアートのためのスペースとなり得るかを検証するためのプロジェクトとして開始。14年が過ぎた現在、ネット上ではアーティストが活発に活動している。
昨年度は、「ゴースト・イン・ザ・マシーン/機械の中の幽霊」をテーマに11カ国から応募された32作品と国際審査員がノミネートした15作品の計47作品から、日本人の受賞としては13年ぶりとなる、片山義幸さんの「コンク」が大賞に選ばれた。
15回目となる今年のテーマは「わたしと遊んで/Play with Me」。インターネット上で近年注目を集める、多くの人たちが参加し活発に交流することで、その内容が日々新しいものになっている各種の参加型「デジタル・コミュニティー」におけるアートの可能性を探る。
審査員は、スーザン・ヘイゼン(イスラエル美術館学芸員)、アニェゼ・トロッキ、ジョン・ホプキンズ(アーティスト)、箕輪裕(町田市立国際版画美術館学芸員)の各氏。大賞は、4人の審査員が持ち寄ったノミネート作品と、ウェブ上で一般公募したノミネート作品の中から選ばれる。大賞賞金は10万円。
公募は9月30日まで。受賞作と優秀作の結果は11月15日にウェブ上で公開する。
関連企画として、10月17日・18日には「デジタル・インターコネクション2009」を開催。「メディア・アート・ライブ-変容するアートとテクノロジー」をテーマに、ミュージシャンの近藤等則さんやサウンド・アーティストの中村としまるさん、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の稲見昌彦さんらが出演を予定する。