「二十祭まちだ」-若者が成人式を自主企画、スポーツイベントやミスコンも

「二十祭まちだ」実行委員会のメンバー

「二十祭まちだ」実行委員会のメンバー

  • 0

  •  

 来年成人式を迎える町田市の若者らが自分たちの成人式を盛り上げるため、実行委員会形式でさまざまなイベントを企画している。

[広告]

 「二十祭(にじゅっさい)まちだ」は町田市が2001年度から始めた新しい形の成人式。20歳前後の実行委員が、同世代や地域の人々との交流を深めることを目的に、成人式を自ら企画・運営する。これまでに、成人の日のメーンイベントのほか、ダンスコンテストやバスケット、サッカー大会などを実施してきた。

 「成人式が荒れて、市主催の成人式を2000年に中止した。その後、市民と話し合い現在の開催形式になった」と町田市文化スポーツ振興部文化振興課の川島さんは説明する。市の担当職員、吉野さんと川島さんはともに20歳代。「若者と市が協働して実施する事業は少ないので、面白い経験をしている。メンバーとは兄弟みたいな関係かも(笑)」。

 実行委員会のメンバーは16人。2年連続で参加するメンバーもいる。「学校以外の友達と知り合う機会が得られる」「昨年の成人式の感動を下の人にも伝えたい」「自分たちでイベントをつくりあげることが楽しい」など参加の動機はさまざまだ。

 メンバーは週1度、授業やアルバイトの時間をやりくりしながら、市役所で企画会議を行う。実行委員長の津村大樹さん(首都大学東京2年生)が進行を務め、これまでの活動状況を整理し役割を割り振る。「いろいろな意見をまとめ、みんなでイベント実現することはやりがいがある」(津村さん)。

 課題はイベントの認知度が低いこと。今年は11月より、ストリートパフォーマンスやフットサル大会、ミスコン、ライブ、星空観察会などを市内各所で実施し、成人式をアピールする。各イベントの予算は10万円程度。足りない予算をまかなうため、メンバーは協賛を得るため企業訪問も行う。

 ミスコンテスト責任者の村上悠さんは「市が関係するミスコンは初めての試み。参加者募集は苦労したが現在、4人の出場が決まっている。受賞者には町田をPRするための役割も期待したい」と話す。

 主なイベントの開催日程は以下の通り。11月14日=ストリートパフォーマンス「Machida Street Jack」、12月13日=フットサル大会、同20日=ミス町田ハタチコンテスト、来年1月11日=成人式、2月7日=音楽祭「Machida Music Festival」、同28日=バスケット&ドッジボール大会。

 実行委員会のメンバーは随時募集している。問い合わせは町田市文化スポーツ振興部文化振興課(TEL 042-724-2184、担当=吉野さん)まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース