JR相原駅周辺で多彩なアートイベント-美大生による創作みこし奉納も

「玉のよこやま アート&ウォーク」相原駅周辺のイベントマップ

「玉のよこやま アート&ウォーク」相原駅周辺のイベントマップ

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 JR横浜線・相原駅周辺で11月22日~24日に開催される「玉のよこやま アート&ウォーク」の準備が急ピッチで進んでいる。

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 同イベントは「屋根のない博物館」をテーマに、高尾山(八王子市)と小山ヶ丘(町田市)を結ぶウオーキングコースの開設、アートによる相原駅周辺地区の活性化を目的としたもの。

 期間中、同駅周辺の店舗と協力して開設するギャラリー、空き店舗をリノベーションした学生カフェのほか、高尾山不動院から相原町諏訪神社までの創作みこしなど、アート関連企画のほか、今年3月に閉館した東急まちだスターホール解説員によるプラネタリウム、学生楽団によるチャリティーコンサート、多摩美術大学の学生らが制作した相原緑地計画案の展示などさまざまな企画を繰り広げる。

 境市民センター(相原町)では同11日、創作みこしに向けた準備作業が行われ、大学生約20人がパフォーマンスの振り付け合わせを行った。企画は、同イベントに合わせて「みこしを担ぎたい」という東京造形大学3年生の発案によるもの。高尾山薬王院山主と諏訪神社宮司の協力を得て、高尾山の神水を諏訪神社に奉納するセレモニーとなる。

 同企画リーダーの船隠さんは「みこしは製作中だが、重さは100キロ以上になりそう」と話す。「準備作業が生活の中心。とても大変だが、地元の人たちとの関わりの中で得られるものも大きい。当日のみこし担ぎには地元の方も参加してほしい」と演出担当の福原さん。衣装や手ぬぐいはテキスタイルを学ぶ和田さんがデザインするなど、学生がそれぞれの特技を生かして活動する。

 企画をサポートする多摩美術大学非常勤講師の松田さんは「当初、みこしは想定していなかった企画。相原エリアが歴史上重要な場所であるという町田市立博物館の松本さんの研究にインスピレーションを受けて、みこしをセレモニーにするという企画が関係者に好評だった」と説明する。「ウオーキングコースを開設するという企画がどんどん広がって、さまざまな人が集まってきている。現在、どのくらいの人数が関わり、どんな企画が行われようとしているのか正確に把握している人はいないのでは(笑)」とも。

 相原で学生向けアパートを経営する青木さんは「相原駅は多摩美や造形大学、法政大学などの学生が通学に利用しているが、これまで地域と学生の関わりはほとんどなかった。今回のイベントをきっかけに街を盛り上げていきたい」と期待を寄せる。

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